定年退職後、60歳、70歳を過ぎても現役でバリバリ働く人が増えてきた現在、60代以上の男性に未だに根強い人気のヘアースタイルをご存知ですか?
機能性に優れ、元気に見えるヘアースタイル。
それは「パンチパーマ!」
誰もが一度は耳にしたことがあり、見たことがあるのではないでしょうか?
最近の若い世代の人は、テレビ番組などで芸人のコント道具としての被り物のカツラとしてのイメージが強いことと思います。
しかしながら、実物のリアルなパンチパーマの魅力や機能性はあまり世間に知られていないのではと思います。
1970年代、当時若かった頃パンチパーマに憧れながらも、何かしらの理由で出来なかった人へ!
是非、パンチパーマの魅力と機能性を知ってもらいたい!是非、パンチパーマに挑戦してもらいたい!
そんなアツイ?気持ちからパンチパーマについてまとめてみました。
60代以上の男性に根強い人気の「パンチパーマ」とは?
パンチパーマは、ロッドよりも細い丸型アイロンや多角形アイロンで熱を伝えるアイロンパーマで、強く細かいカールをたくさん施して髪を短めに揃えたスタイルです。
頭部が丸っぽいシルエットとなり一見シンプルな髪型に見えますが、しかし実際は形と方向の揃ったカールを何百個も作らなければならず、きれいに仕上げるには大変高度な技術が必要とされます。
ちなみに、なぜ「パンチパーマ」と呼ぶようになったかというと、1970年代に北九州市在住の理容師「長沼 重己」氏が考案して、当時大流行した雑誌「平凡パンチ」にあやかって、関西の理容器具商社によって「パンチパーマ」と名付けられたそうですよ。
当時のアイドル「清水 健太郎」がパンチパーマをかけていたこともあり、憧れた若者の多くが真似して大流行しました。
しかし1980年代になると、バブル期を中心に
「見た目に威圧感がある」「ケンカの際に髪の毛が捕まれにくい」
などの理由で、暴力団関係者の間で大流行。
この頃から『テレビや映画に登場する悪役といえばパンチパーマ』というのが定番になり、印象の悪さに拍車をかけてパンチパーマの人気は急降下しました(*_*;。
60代以上のこんな男性におすすめ!「パンチパーマ」の魅力とは?
こんな男性におすすめ!1.仕事柄ヘルメットや帽子をよく被る
パンチパーマはとにかく手入れが楽!
汗をかいても髪型が崩れにくく、シャンプーもしやすい!
普段からヘルメットや帽子を被ることが多い、建築・土木関係や工場勤務の方におすすめです。
こんな男性におすすめ!2.ヘアースタイルをセットするのが面倒くさい人
パンチパーマはとにかく手入れが楽で、シャンプーの後のセットは何も必要ありません!自然乾燥するだけでOK!
こんな男性におすすめ!3.髪質が硬く、毛量が多いなどで収まりが悪くヘアースタイルが思うように決まらない人
髪質が硬く、毛量が多い人にはパンチパーマが向いています。
私の店でも、パンチパーマをされるほとんどのお客様が「洗髪(シャンプー)後、ブラシで髪を梳かすだけでドライヤーもかけずに自然乾燥でセットがキマる!」と大好評です(^▽^)/
パンチパーマにかかる時間と費用は?
各店舗により差はありますが、大体の目安として、パンチパーマの施術時間に約2時間程度、
料金が¥7,000~¥10,000程度が相場のようです。
毎日のスタイリングの簡単さや、パーマのもちの良さなどを考慮するとコストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。
「パンチパーマ」をするならお早めに!
実はこの「理容業界」も高齢化・人材不足です。
パンチパーマが全盛期の頃に、朝(開店)から晩(閉店)まで、パンチパーマを巻きまくっていた技術者(60~70歳代)の数が減っており、どこの理容室でもパンチパーマをしてもらえる状況ではなくなりました。
理容師の引退による廃業や後継者不足もあり、理容室の数が年々減少しています。
そういった理由で、パンチパーマを施術できる理容室を求めて、遠方より来店されるお客様が今も多くいらしゃいます。
そこでひとつアドバイス!
レトロなたたずまいの理容室には、ベテラン技術者(60~70歳代)の理容師が営業している確率が高く、パンチパーマをはじめアイロンパーマを得意とするお店が多いように思います。
また、親子2代で経営している理容室もいいかもしれません。父親(70歳前後)から息子(40歳前後)に、パンチパーマの技術が継承されている場合が多く、親子2代にわたって安心してパンチパーマを任せられる。
そのような理容室を見かけたら、一度のぞいてみるといいかもしれませんね!
まとめ
我が家も親子2代で経営しています。父親も70歳目前ですが、現役でバリバリとパンチパーマを巻いております。
今もなお、昔馴染みのお客様をはじめ、新規のお客様も父親のパンチパーマを求めてたくさん来店されます。
「まだ数年は頑張れる!」と、父親は言ってくれていますが、いずれ引退することも視野に入れて、
それまでにパンチパーマをはじめ、若い世代の人にも対応した現代風アイロンパーマの技術を引き継いでいけるように頑張りたいと思います(^^♪