人間の体の中には200個以上の骨があります。
体を支え、臓器を守り、カルシウムを貯蔵して、血中のカルシウムが不足すると供給するなど様々な働きをしています。
高齢化の進んだ日本では、骨粗しょう症の患者が約1300万人と、人口の一割を超えています。
身近に潜む、骨粗しょう症の原因と予防法を紹介したいと思います。
40歳代から骨が減り始める?
体の成長と共に増え続ける骨は20歳頃にピークを迎えます。
これをピーク・ボーン・マス(最大骨量)と呼び、高い状態は40歳頃まで続き、その後減少していきます。
女性場合は、筋肉量や骨量が少なく閉経を迎えると、エストロゲンの分泌が減るため50歳頃から急速に骨量が減り、骨粗しょう症のリスクが高くなります。
自分の骨に関心を持つことが大事になってきます。
骨の強さを簡単に知ることができます。
超音波法
かかとの骨などに超音波を当てて測定する。X線を使用しないので妊婦も可能。大まかに骨密度を測るため誤差が出やすい。
DXA法
2種類のX線を使って測定する。正確性が高く、骨密度検査の基準になっている。ほとんどの骨を測定できるが、一般的に腰の骨と足の付け根を測る。
骨粗しょう症の原因
主な原因は加齢です。
特に女性は、骨密度をキープする作用がある女性ホルモンの分泌が減少し始める閉経後に骨粗しょう症になりやすいです。
特定の疾病や服用している薬が原因で発症する場合があります。
原因となる病気
関節リウマチ、副甲状腺機能亢進症、糖尿病、慢性腎臓病、動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患など。
薬の副作用が原因
ステロイドなど。
過度なダイエット
骨が栄養不足に陥る。特に成長期は要注意。
運動不足
外出頻度が少なく、体を動かす機会が乏しいと骨を形成する細胞が活性化せず、骨がもろくなる。
過度な飲酒・喫煙
たばこを吸わない人の2倍骨折しやすく、お酒の飲み過ぎも骨折率が70%アップする。
骨粗しょう症の予防法
骨密度を低下させない食事療法
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂りましょう。
カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でカルシウムの吸収率が良くなります。
またタンパク質の摂取量が少ないと、骨密度の低下を早めることになるので要注意です。
栄養やカロリーのバランスの良い食事を心掛けましょう。
日光浴でビタミンDをつくる
カルシウムの吸収を助けるビタミンDは紫外線を浴びることで体内につくれます。
適度な日光浴は冬場に30分~1時間程度、夏場は木陰で30分程度過ごすだけで十分です。
骨を強くする運動
骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなります。
散歩や階段の上り下りなど、日常生活にできるだけ運動を取り入れましょう
まとめ
年代別に気を付けたいこと
誕生~20歳頃
成長期に骨量を増やし、ピーク・ボーン・マスを上げておく。運動とカルシウムの摂取で骨量をためておく。
20歳~40歳頃
しっかり栄養を摂り運動のつけて最大骨量を維持する。
40歳~60歳頃
骨が減る時期だと自覚して生活する。栄養のバランス、運動が重要になる。
60歳~
とにかく骨折しないように生活することが大事に。70歳以上は骨量を増やすことが難しく、家事や簡単な運動、散歩などで筋力をつけ、骨量を減らさないように。
私も、そろそろ骨が減る時期になってきました(;^ω^)
いつものことながら、バランスの良い食事に適度な運動がこれから大事になってきます。
元気な年寄りになれるように、骨密度に気を付けたいと思います(^▽^)/