「暑さ寒さも彼岸まで」
よく聞くことわざですよね。
テレビのニュースの天気予報コーナーで耳にすることも多いのではないでしょうか。
私も今まで意識せずに聞き流していましたが、「お彼岸」の意味や、何をするのかも知らない人が意外と多いようです。
大人になったら知っておきたい「お彼岸」について紹介したいと思います。
若い世代は知らない?お彼岸について
私も実家は田舎で仏教徒であるのに関わらず、恥ずかしながら「お彼岸」については「お墓参りに行く日」くらいの認識で、意味も知らずに今まで過ごしてきました(-_-;)。
最近の若い世代は、お墓参りの回数が少なくなり、宗教離れが目立つようになってきているそうです。
二、三世代同居の家庭が減り核家族化が進み、仏壇のある家が減り仏様にお参りする習慣がないためですね。
まさに我が家がその状態です(^^;)
これからの高齢化社会、両親に代わってお墓の管理をする日もそう遠くはないと最近思います。
そこで、知っているようで知らなかった「お彼岸」について調べてみました。
お彼岸は仏教行事です。どういう意味がある?
お彼岸は年に2回あります。
春彼岸
毎年3月の春分の日をはさんで前後3日 合計7日間
秋彼岸
毎年9月の秋分の日をはさんで前後3日 合計7日間
仏教では、仏様のいるあの世を「彼岸(ひがん)」と言って清浄な悟りの世界として西にあるとされています。
一方の私たちが生きているこの世を「此岸(しがん)」と言って、迷いや煩悩に溢れた世界として東に位置するとされています。
昼と夜の長さが同じである「春分の日」と「秋分の日」は、『太陽が真東から昇り、真西に沈む日であり、彼岸(あの世)と此岸(この世)が最も通じやすくなる日』であり、仏教の教えでは『六波羅蜜(ろくはらみつ)の修行をすることで悟りの世界「彼岸」に到達することが出来る』と言われています。
つまり、この期間に仏様の供養をすることで、自分も極楽浄土へ行くことができるということですね。
お彼岸にすること、必要なもの
彼岸会
彼岸中日に先祖様に感謝し、残る6日は悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める仏事。
具体的に何をするかというと、中日の一日はお墓参り、残りの6日は、「六波羅蜜」という教えを自分の中でひとつ行うらしいです。
・・・知りませんでした^^;
六波羅蜜とは
1.布施・・・見返りをもとめずにほかの人へ施しをする。
2.持戒・・・道徳や法律を守り、自分を省みる。
3.忍辱・・・苦しいときも耐え忍ぶ。
4.精進・・・努力を怠らない。
5.禅定・・・落ち着いた心で自分を省みる。
6.智慧・・・真実を見る目、判断力を働かせる。
改めて知ると、普段の生活の中でも心掛けて生きていきたいことばかりですね(^^;)
普段からできればそれに越したことはないけど、お彼岸のときくらいは肝に命じて行ってみたいと思います。
お墓参り
これは私もいつもしています(^◇^)
お墓の掃除
お供え物をする前に墓石とその周辺の敷地をきれいに掃除します。
ゴミや雑草を入れるゴミ袋、墓石を磨くのに雑巾やスポンジ、洗剤など掃除用具を持っていくと便利ですよ。
お花
昔はシキミが主に使用されていましたが、最近では四季折々の花(菊や白百合など)が一般的。
派手な色の花やトゲのある花はできれば避けたほうがいいようです。
お供え物
春は牡丹の花にちなんで「ぼたもち(牡丹餅)」、秋は萩の花にちなんで「おはぎ」。
他にも故人が好きだったもの(果物・お菓子・お酒など)を、お墓に直接置かずに、二つ折りにした半紙の上に置きます。
お供えの後は、「神様に供えたものを食べて、その力を取り込む」という意味合いも込めて、美味しくいただきます。
お彼岸は、各家庭がお墓参りに来る時期です。
周囲の家族に迷惑をかけたり、不快な気持ちにさせないようにマナーを守り、振る舞いに注意が必要ですね。
2019年 お彼岸はいつから?
春のお彼岸
彼岸期間
3月18日~3月24日
彼岸入り
3月18日(月)
彼岸中日(春分の日)
3月21日(木)
彼岸明け
3月24日(日)
秋のお彼岸
彼岸期間
9月20日~9月26日
彼岸入り
9月20日(金)
彼岸中日(秋分の日)
9月23日(月)
彼岸明け
9月26日(木)
まとめ
調べてみると、「お彼岸」という言葉以外は知らないことばかりでした(^^;)
今までは漠然とお墓参りをしていましたが、意味を知り、何をすればよいのかを知れたことはとても良い勉強になったと思います。
家族揃ってお墓参りすることの大切さや、それを子や孫に伝えていくことの重要性を知ることができました。
ちなみにこれもはじめて知ったことですが、『ぼた餅はこしあん』『おはぎはつぶあん』だそうですw
早速ですが、次の「お彼岸」は家族揃ってお墓参りに行って、ぼた餅を頂きたいと思います(^▽^)/