住宅用太陽光発電が普及しはじめて10年が経とうとしています。
我が家も10年前に新築一戸建てと同時に住宅用太陽光発電を設置しました。
設置当時は設置費用や買取料金ばかりを気にして、耐用年数や廃棄費用まで深く考えていませんでした。
2040年以降に出てくる太陽光発電パネルの廃棄問題のニュースを見て気になったので、調べたことを紹介したいと思います。
太陽光発電パネルの耐用年数
太陽光発電パネルの耐用年数は、20~30年程度といわれています。
国内メーカーのほとんどが20~25年の発電保証がありますが、実ははっきりとした寿命はわかっていないようです。
日本で住宅用太陽光発電設備が発売されたのが1993年。今から26年前。
つまり、現在国内で普及している住宅用太陽光発電パネルは、一番古いものでも設置から26年しか経過していないのです。
国内メーカーのパネルを日本の住宅用太陽光発電で実際に30年以上使用した実績がまだないために、はっきりとした寿命はわからないのが現状です。
ちなみに日本で一番古い住宅用太陽光発電は1992年に試験的に設置されたものですが、20年以上経つ現在も故障なしで稼働しているそう。さすが日本メーカーですね。
太陽光発電パワーコンディショナーの耐用年数
パワーコンディショナーは、家電製品と同様に電気が流れて稼働する機器のため、太陽光発電パネルに比べると寿命が短く耐用年数は10~15年程度といわれています。
メーカーの保証期間は長くて15年で、パネルの保証期間とは全く別のものになるようです。
ソーラー発電普及初期に設置されたお宅ではすでにパワーコンディショナーの耐用年数は過ぎているので、交換している方も多いようですね。
そろそろ我が家のパワーコンディショナーも不具合が出てもおかしくない年数になってきました。
実は、我が家のパワーコンディショナーは設置して1~2年で不具合が出て交換しています。
もちろんのことですがメーカーの保証期間内なので無償で交換してもらえました。
やはり家電製品と同じく製品によって「当たり」「ハズレ」の個体差があるように思います。
気を付けたいのが、パワーコンディショナーの故障に長期間気付かないことです。
我が家の場合は、「カチッ、カチッ」と頻繁にスイッチが切り替わる音がきっかけで故障に気付くことができました。
それでも1~2週間は見過ごしていたと思います。その間の発電、売電効率が悪くなり損していたんじゃないかと(^^;)
日頃からの発電モニターで発電効率を見る、パワーコンディショナーのエラーが表示されていないかなど、チェックするのが良いと思います(^^♪
住宅用太陽光発電設備の廃棄費用
さて、太陽光発電パネルの耐用年数が過ぎた時、処分などに費用はかかるのでしょうか。
調べてみると、太陽光発電パネルを屋根から降ろす撤去作業の費用に約10万円程度、さらにパネルの運搬、廃棄費用に5万円程度必要になります。
小さな家電を処分するのにも費用がかかる昨今、あんな大がかりなパネルの処理はもっと高額なのかと思いましたが、15万円程度とのことで一安心です(^^;)
太陽光発電の廃棄物は、中間処理業者によって産業廃棄物として処理されます。
廃棄物は粉砕、選別されガラスや金属などはリサイクルされ、それ以外は埋め立てることになるそうです。
一斉に普及された現在のソーラーパネルの耐用年数が過ぎたころには大量の廃棄物が出てしまうということですね。
まとめ
2009年に始まった余剰電力買取制度、我が家もちょうどその時に新築一戸建てを建てました。
当時は住宅用太陽光発電がこれから普及するという時でした。
「国や県、地方自治体などからの補助金もあり、電力買取価格が最高額の48円、10年間固定の今が1番お得なタイミングですよ。補助金も予算が無くなり次第打ち切りなので早い者勝ちですよ!」
と住宅メーカーの薦めもあり住宅用太陽光発電の設置を決めました。
10年経った今、確かに住宅メーカーが言っていたとおりに補助金の打ち切り、電力買取価格も半分の24円になり1番条件の良い時に設置することが出来たかと思います。
しかしながら、当時の設置費用は1kwあたり約70万円と現在の約2倍の設置費用が必要でした。
10年使用してやっと、初期費用は回収出来たかな?という感じです(^^;)
10年経過後のこれから、「どのように電気を賢く使うのか?」を考える時期になってくると思います。
メンテナンス費用や蓄電池なども視野に入れて、しっかりと情報を集めて対応していきたいと思います(^^♪