黄色い体に黒色の縞模様が美しく、飼育者を飽きさせないユーモアたっぷりの面白い熱帯魚。
クラウンローチをご存知でしょうか?
クラウンローチの特徴と飼育方法と実際に飼ってみて気づいたことを紹介したいと思います。
クラウンローチの特徴
クラウンローチはドジョウの仲間で東南アジアに生息しています。
一番の特徴ともいえる、やや黄色味をおびたオレンジ色の体色に黒色の縦縞模様がピエロ(clown)の衣装のように見えることから名前がつきました。
日本のドジョウのような細長い筒状の体型でなく、どちらかといえばコイに近い体型です。
自然下では30cmを超える大型個体も珍しくありませんが、水槽飼育の場合はあまり成長せず15cm程度の個体が多いようです。
寿命は平均15年程度と長く、最長では30年以上生きた個体もいるようです。
群れで泳ぐ習性があり、大きな水槽で複数飼育すると群泳する姿を見ることができます。
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クラウンローチの飼育方法
大きく育てたい、複数飼育したい場合は60cm以上の大きな水槽が適しています。
水温は25度~28度で、水質は中性から弱酸性を好みます。
白点病にかかりやすいので水温はやや高めに設定すると予防につながります。
餌は雑食性で何でもよく食べます。とくにアカムシやイトミミズなどの生き餌を好みますが、沈下性のタブレットなどの人工飼料もよく食べます。
また、底に落ちた餌の食べ残しなど掃除屋としても一役買ってくれます。
アマゾンソードなどの水草なども器用に引き抜いて食べることがあるので注意が必要です。
臆病な性格なので土管など隠れ家を用意してあげると安心して過ごせます。
水槽の環境に慣れてくると他の魚ではあまり見られない横になって寝る姿が見られます。
他の魚との混泳はミナミヌマエビなど小型のエビなども食べられるため混泳には向きません。
底層部を主に泳ぐため、上層部を泳ぐネオンテトラなどの色鮮やかな魚などは派手な模様のクラウンローチと相性抜群です。
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飼ってみて気づいたこと
初めて我が家の水槽にお迎えしたのは、色鮮やかな模様に元気に泳ぎまわる姿が気に入り、安価で購入しやすかったので3匹まとめて飼いはじめました。
飼いはじめた時は、4cm程度で3匹が寄り添って行動する姿をよく見かけました。
現在は、残った1匹が6年程経ちますが約18cmにまで成長しました。
ここまで飼育して気づいたことは他の魚でもあることですが、臆病な性格も環境に慣れたせいか、幼魚の頃に比べると随分と大胆に行動するようになったと思います。
混泳している自分より小さな魚はイジメたりせず、ポリプテルスなどの自分より大きな魚を追い回して突いたり獰猛な一面も見れました。
しかしながら土管に頭を突っ込んで横になって寝る姿や、ホバリングのような状態でガラス越しにこちらを覗いている姿が愛嬌があり憎めない存在です。
やはり大きく成長すると本当に丈夫になり、めったなことでは病気になりません。
少し体調が悪い時は、動き回らずに特定の場所にじっとしているのでよくわかります。
まるで調子が悪いから構わんといて!と語りかけるような表情でした。( ´∀` )
水温を少し上げて、軽く塩浴してやるとすぐに回復していつものように元気に泳ぎだしました。
今までに薬浴させてかえって病状を悪化させることが多かったので、少し様子がおかしいなと思ったら
塩浴するようにしました。
この方法に変えてからは随分と失敗が減りました。
まとめ
成長するにつれ色んな表情を見せてくれ、その名前(ピエロ)のとおり飼育者を飽きさせません。
水草を引っこ抜いて食べたりと、イタズラが過ぎる面もありますが(´;ω;`)
ユーモアたっぷりで、どこか憎めない人間くさい面白い魚と暮らしてみてはどうでしょうか?