ペットショップの熱帯魚の水槽で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
普段は水槽内のコケ取りに一役買ってくれている脇役のようなプレコですが一度ハマればやみつきになるその魅力と飼育方法、元気で健康な個体の見分け方を紹介したいと思います。
熱帯魚プレコについて
熱帯魚のプレコとは、ナマズ目ロリカリア科アンキストルス亜科、ヒポストムス亜科に分類される魚類の総称です。
正式な名称はプレコストムスですが、略称であるプレコが親しみがあり定着しています。
プレコの特徴は、体長10cm以下の小型種から、1m以上に成長する大型種、生息域による体の形状の違い、色や模様違いがありコレクション性の高い鑑賞魚です。
私もこの何年かで数種類のプレコを飼育し現在も元気に水槽で過ごしています。
一番の特徴は、鎧のような固い鱗で守られた頑強な体に、どこでも吸い付く吸盤のような口の動きが可愛くて面白い動きが見ていて飽きません。
主に南アメリカのアマゾン川から輸入されてやってきます。
近年では繁殖個体も多く、小型プレコを中心に人気が高まっています。
我が家の水槽でも繁殖して、3世代、4世代のプレコがいます。これもまた魅力のひとつです。
飼育方法
プレコは基本的には水流の強い、酸素が多く溶け込んでいる場所に生息しています。
水槽で飼う時もこの環境を再現してあげることが理想的です。
大型のプレコや数多くのプレコを飼育する場合は、一番再現しやすいのがオーバーフロー水槽ですが、水槽とろ過装置のサイズが大きくなります。
一般の家庭でこれからプレコを飼いはじめようという人には初期費用や、
ろ過装置の設置場所などが難しいと思います。
まずは比較的手に入りやすい60cm水槽で小型のプレコからはじめてみてはいかがでしょうか?
水量も平均的で水質も安定しやすく外部式や上部式フィルターが設置できますし、プレコはフンの量が多いのでメンテナンスの面でも向いていると思います。
水流を作ってあげるのに投げ込み式のフィルターや強めのエアレーションなども併用するといいのではないでしょうか。
プレコを複数混泳させる場合は、縄張り争いをするので流木や土管などの隠れ家を用意しましょう。
白点病になりやすいのでヒーターの温度は27~28度くらいに設定してあげましょう。
当然のようにヒーターにも吸い付くので火傷防止のためにカバー付きのものがおすすめです。
餌はプレコ専用フードがいくつか種類があるのでプレコの食いつき具合によって試してみてください。
どんな魚でも一緒だと思いますがとにかく水質をキレイに保つことが大事です。
元気で健康な個体の見分け方
店舗で直接プレコを買う時のポイントをいくつか紹介します。
目がくぼんでいる、お腹がへこんでいる
体力が落ちている、食欲不振、ストレスが原因で弱っている。
体表が荒れている、口元やヒレが充血、血がにじんでいる
ケガや病気で弱っている。
動きが鈍い、網や手から逃げない、胸ビレを交互に早く動かす
ストレスが強くかかっている。
上記の状態は実際に飼育していても目にすることがありました。
残念ながら家に連れて帰ってきても治療して回復させることは難しいと思います。
まとめ
酸素たっぷりのキレイな水と、ある程度の水流があれば、元気で健康なプレコを飼育できます。
あまり難しく考えず熱帯魚ショップに探しにいってはどうでしょうか?
ネット通販でも豊富な種類を取り扱っています。
一度飼えばコレクションしたくなるかもしれません。
この記事を読んでプレコ飼育のきっかけになれれば幸いです。